できれば回避したい!シェアハウスに起こりやすい5つのトラブル


親しい家族や友達であっても、ちょっとした行き違いからケンカになってしまうことはありますよね。
ましてやルームメイトは他人、これまで過ごした環境による生活習慣や価値観は違っていても仕方ありません。そうした生活する上で感じる【非常識】のボーダーラインの違いがトラブルに発展してしまう最大の要因です。
「トラブルが嫌だからシェアハウスでは暮らせないかも……」と不安になるよりも、まずはどのようなことがトラブルになってしまうのかをチェックしましょう。知っていれば事前に回避できることもありますよ!

【目次】

どんなことがトラブルに発展するの?

 何も知らず楽しい理想だけを抱いてシェアハウスに入居すると、いざトラブルが起こったときに「こんなはずじゃなかったのに……」とガッカリしてしまうかもしれません。ここではシェアハウスで起こりやすい日常のトラブルをご紹介していきます。

その①生活音や掃除の不公平さ

普段過ごす中での物音や、清潔・不潔という衛生観念は人それぞれ違います。

深夜に大きな声で話したり、歩き回る足音が響いたりすると、すでに就寝している人にとっては睡眠妨害に感じてしまいます。他にも、テレビや音楽を聴く音量ひとつをとっても<普通>と<うるさい>の基準はそれぞれ個人差があるものです。
そうした相手にとってのマナー違反が積み重なることで、トラブルとなってしまうケースも少なくありません。

掃除や片づけに関して言えば、自室が汚れていても気にならない人は、たとえ共有スペースが不潔な状態でもさほど不具合を感じません。ですがキレイ好きな人にとっては「共有スペースが汚くて落ち着かない」、「帰ってくるたびに疲れてしまう……」など、過ごしにくさからストレスを抱えることも。その結果キレイ好きな人ばかりが仕方なく掃除をする、という不公平が生じてしまうことがあります。

その②来客や生活リズムの違い

自分の友達や恋人を自室に招くのも、他の入居者への気配りは重要です。なぜなら、たとえ個室内であっても話し声や物音は響きますし、どうしても他の人には“自宅に知らない人が遊びに来ている”という緊張感を多かれ少なかれ抱かせてしまうから。特に平日の仕事終わりなどは「疲れたから静かに過ごしたい」と感じている人もいるかもしれません。そうしたささいなことへの気遣いや相手の気持ちを汲んで先回りする配慮が大切です。

仕事の都合などによって就寝や起床時間が違う場合も、自分がたてる生活音には気を付けたいですね。神経質になる必要はありませんが、それでもやはり“相手は朝早くてもう寝ているかもしれない”といった配慮を怠ると、トラブルのもとになりかねません。

その③共用スペースの使い方

 意外にも共有スペースやお風呂などの設備を無意識に使っていると、トラブルのもとになることがあります。入居者は皆それぞれの価値観を持っていますので、自分が当たり前に感じることが他人にとっては“配慮に欠ける行為”と映ってしまうのです。
(例)
■キッチンを使ったあと片づけていない
■シンク周りがびしょ濡れのまま
■お風呂の排水溝が詰まっている
■洗面所に髪の毛が散乱している
■トイレを汚したまま放置している
■玄関に大量の靴を散乱させている
■ゴミ出しのルールや当番を守らない
などなど。
一人暮らしの感覚で過ごすのではなく、あくまでも共同生活であることを忘れてはいけません。全員が次に使う人に配慮して利用すれば、トラブルになることもなく、自分も相手も気持ちよく過ごせるようになります。

その④盗難・盗聴・金銭トラブル

 シェアハウスというと基本的には“個室でルームキー付き”のイメージが強いですが、シェアハウスによってはその他にも、二人部屋、四人部屋など、さまざまなタイプがあります。知らない人と同室になると、よほどじゃないと「初めから信頼し合える」というのは難しいです。私物や貴重品の管理は自己責任なので、常に警戒していなければなりません。
生活する中でお互いにモラルを持って接していけば、徐々に親しくなり警戒心は薄らいでいきます。

また場合によっては「共有スペースに置いてあった私物が紛失した!」あるいは「冷蔵庫に入れてあった自分の飲み物や食べ物が無くなっている!」というトラブルが起きてしまうことも。名前を書いてある、自分のものだと周知している、と過信せず、きちんと自分で管理して「置き忘れてしまったら勝手に使われても仕方ないな」くらいの気持ちで過ごした方がストレスは軽減されるかもしれません。

その⑤人間関係や男女問題

どんな人間も、生活する上で“どうしてもウマが合わない人”というのは存在します。シェアハウスはいろいろな人と出会えるのがメリットですが、価値観が個々で違う分、どうしても相容れないタイプがいる可能性は否めません。暮らしの中で摩擦が多いとトラブルが多くなり、共同生活を継続できなくなってしまうことも。

さらに男女混合で暮らしているシェアハウスでは、恋愛がらみのトラブルも多くあるようです。ルームメイトに告白してフラれた、または付き合ったけど別れてしまった、同じ人を好きになった挙句仲たがいをした、など。毎日顔を合わせる環境が気まずくなると、最悪の場合どちらかが退去するケースもあります。
女性に関してはセクハラ被害に遭うこともあるようです。むやみに触られたり、性的なことを言われたり、ひどいケースでは無理やり体の関係を迫られる被害も。怖くてはっきりと拒絶できなければ、早い段階で管理会社に相談してしまいましょう!

いざトラブルが起こったらどうすればいい?


 なるべく避けようと思っていても、万が一トラブルになってしまった場合、どう対処するのが最善なのでしょうか?

まずはきちんと話し合ってみる

 もしかしたら本人に悪意はなく、迷惑をかけてしまっていることに気が付いていない可能性もあります。初めからケンカ腰で話すのじゃなく、相談や提案の形で話し合ってみましょう。
トラブルを回避するには以下を徹底することが望ましいです。
1 やらない人が出てこないように事前にルールを必ず決めておく
2 誰が当番なのか?役割を明確化しておく
3 決められたルールを自分も厳守する
4 相談し合えるように日頃からある程度コミュニケーションを取っておく

管理会社に相談する

トラブルが起こってしまい入居者だけでは解決できそうにないことは、なるべく早めに管理会社に連絡を入れるか管理人に相談するようにしましょう。当人同士でもめるよりも、公平な立場の第三者を介入することで円滑に解決できることもあります。
また、トラブルに巻き込まれないために
1 契約する前にしっかりと物件のマナールールを確認する
2 共有スペースがどういう状態なのかを見て判断する
3 管理人の巡回はどのくらいの頻度かを確認する
これらをきちんと事前に管理会社へ確認した上で、どの物件に住むのかを判断しましょう。

おわりに

■書いた人:よしの
入居者同士の価値観やモラルが食い違いすぎると、せっかくの新生活が苦痛なものになってしまいますよね。
また、シェアハウスのトラブルは被害者になるだけでなく、知らず知らずのうちに自分が加害者になってしまっている場合もあるかもしれません。皆が気持ちよく過ごせるように配慮しながら、楽しいシェアライフにしてください。