シェアハウスとルームシェアの違いって何?それぞれのメリットを比較
有名なアーティストや芸人さん達の間でも浸透しているシェアハウスやルームシェア。今では写真映えするようなおしゃれな物件から、ユニークなコンセプトをもとにした物件まで、遊び心を取り込みながら多種多様に展開しています。
とはいえ、様々な呼称が飛び交っていて、「そもそもシェアハウスとルームシェアは結局何がどう違うの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、シェアハウスとルームシェアの違いとそれぞれのメリットを比較していきます。
【目次】
- 大きく違う点は物件の『運営と管理』
- その他のルームシェアとシェアハウスのポイント
- シェアハウスを選ぶメリットは?
- ルームシェアを選ぶメリットは?
- おわりに
-ルールが定まっていてトラブルを回避しやすいのはシェアハウス
-仲の良い友人や知り合いで集まりやすいのはルームシェア
-退去するときの違いに注意!
-単独でもすぐに始められる
-金銭面を含めたトラブルが少ない
-新たな人脈が構築できる
-厳選したルームメイトと自由に暮らせる
-ルールが自由に設定できる
-住む人数によって家賃が格安になることも?
大きく違う点は物件の『運営と管理』
シェアハウスとルームシェアの違いは、『責任を持った業者が介入しているかどうか?』が大きなポイントです。
シェアハウスでは建物全体を企業が運営していて、浴室やキッチンなどの共有スペースを皆が気持ちよく過ごせるように維持してくれる“管理人”がいます。
ですがルームシェアでは、代表する部屋の貸借人とルームメイトが個人間での約束によって、家賃を折半して共同で生活をします。そのため管理などは自分たちで行う必要がある反面、シェアする人数が多ければそのぶん一人当たりの家賃が安く済みます。
その他のルームシェアとシェアハウスのポイント
次に、運営や管理方法の違いによってどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
ルールが定まっていてトラブルを回避しやすいのはシェアハウス
共同生活をする上でお互いが気持ちよく暮らせるためには、事前にルールを決めておくことが秘訣です。例えば共有スペースの使い方から、個々の来客についてなどなど。
ルームシェアの場合はそうしたルールを自分たちで自由に決めることができ、様子を見ながら柔軟に変更することも可能です。ただし仲の良い集まりだからこそ甘えが出てしまいトラブルが起こる可能性も否めません。
それに対しシェアハウスでは、契約の時点で業者側がトラブルを回避するためのルールを定めていて、入居者はそれに従わなければなりません。細かな縛りはありますが、きちんとしたルールのおかげでトラブルを回避できるというメリットもあります。
仲の良い友人や知り合いで集まりやすいのはルームシェア
シェアハウスは契約によって他人同士が共同生活しているのに対し、ルームシェアは仲の良い友達同士で共同生活を行います。そのため、家にルームメイトの友達を呼んだり仲間内でのイベントを開催したりと、割と気軽に集まれます。
他人に気遣わず仲間内でワイワイ過ごしたい人なら、ルームシェアの方が気楽かもしれないですね。
退去するときの違いに注意!
運営方法の違いは退去するときにも影響します。
シェアハウスはほとんどが居住年数に縛りがないため、退去の1か月前までに業者へその旨を伝えれば大丈夫です。タイミングも自由ですし、さらには家具や家電が備え付けなので退去時の荷物や手間が少なくて済みます。
ルームシェアの場合は個々の事情にもよりますが、家賃を折半している他のルームメイトに負担がかかることを考慮して、退去を考えている時点で相談しておいた方がいいでしょう。もし一緒に購入した家電・家具や自分が購入して一緒に使用している物があれば、退去後はどうするのかも含めて話し合う必要がありそうです。
シェアハウスを選ぶメリットは?
ここまでご紹介したそれぞれの特徴を踏まえて、シェアハウスならではのメリットを挙げていきます。
単独でもすぐに始められる
金銭的な事情や仕事の都合で急きょ引っ越さなければならないときも、シェアハウスなら申し込み手続きを行えばすぐにシェア生活を始められます。家具・家電をいちいち自分で揃えなくても管理業者によってすべて用意されているので、開始時に金銭的な負担が少なくて済むのも大きなメリットです。
これらの家電や設備は、住んでいる間に万が一故障した場合でも管理している業者に伝えれば対処してくれるのも気楽で良いですね。
金銭面を含めたトラブルが少ない
シェアハウスはあらかじめ運営側が起こりうるトラブルを想定し、入居者が気持ちよく過ごせるためのルールを設けています。また光熱費や消耗品についても一人あたりの金額を決めて徴収しているので、使用量と支払金額に不公平が生じてトラブルになるということもそうありません。
万が一何かトラブルになったとしても、業者という第三者が間に入ってくれることで皆が相談しやすい環境です。
新たな人脈が構築できる
入居者を審査するのは業者が行いますので、新しいルームメイトを選ぶことはできません。けれど、今まで自分からはあまり接する機会のなかったタイプの人や職業の人、外国のかたなど、普段出会えない人と日常的に触れ合えるのはシェアハウスならではの魅力ですね。
仕事や語学などお互いにとって良い刺激となりますし、視野も広がって新たな人脈をつくることもできます。中には定期的にパーティーを開催するなど、入居者どうしの交流を促してくれる物件もあるようです。
ルームシェアを選ぶメリットは?
次に、ルームシェアならではのメリットを挙げていきます。
厳選したルームメイトと自由に暮らせる
もともと仲の良い友達同士で暮らせるので、「気の合わない人と顔を合わせながら生活しなければいけない」というリスクはかなり低くなります。また知人以外からルームメイトを募集したとしても、自分たちがきちんと面談した上で決められるので、「この人なら仲良くなれそうだ」と感じる人を自分たちで厳選することが可能です。
ルールが自由に設定できる
自分たちで運営・管理する分、ルールもルームメイトと相談して自由に設定できます。例えば恋人やほかの友達を家に招く場合、共通の知り合いであれば快諾しやすいかもしれません。また、住んでいる物件がペット可だった場合、入居者全員の了承が得られれば好きに飼うこともできますね。
その代わり「ルームメイト同士でケンカをした」「家電や設備が壊れた」など何かトラブルが起こった場合、当事者だけで解決しなければならないのは割としんどい面でもありそうです。
住む人数によって家賃が格安になることも?
そもそも親しい仲間内で暮らすなら、必ずしも“一人一部屋”じゃなくても良い場合もあります。一部屋あたり数人で利用する、全員が個室を持たない、という場合であれば部屋数よりも多い人数で住むことが可能です。
ルームシェアは基本的に「家賃÷入居人数」が負担する家賃額になりますので、人数が多ければ多いほど有利なのです。例えば8万円の物件に5人で暮らすとなると、一人あたりの家賃は16,000円で済みます。
ただし、個室がなく貴重品も共有スペースに置いておく生活環境では、ルームメイトはあくまでも信頼関係のある友達同士に限定されるでしょう。
おわりに
■書いた人:よしの
「部屋(家)をシェアする」という意味ではどちらも同じような制度ですが、いざ住む段階になると大きな差異があるようです。
一緒に住みたいメンバーが決まっているのならルームシェア。自分だけでシェア生活を始めたいのならシェアハウス。両方の良いとこどりで友達とシェアハウスに入居する、というのもアリですね!ご自身の好みでチョイスしてみてください。
どちらにしろ、一人で住むより条件の良い部屋に安く住めることや、家に誰かがいてくれる安心感や防犯面は、両方に共通したメリットですよ。